会社で、健康経営推進のため社員同士でディスカッションをさせられるという事がありました。
総務部からの通達で、全社に波及する内容です。会社の総務部というのは、思いついたら変なこと/無駄な事を実施してそのまま放置するというのが得意ですから、今回の1回限りとなると思います。どこの会社も変わらないと思いますがw
社員を数人集めて1グループにし、とある課題を与えてディスカッションさせるというモノでした。
内容
- 今回の課題:ミスが許されない雰囲気がある
- グループ:同年代程度の7人グループ
- 時間:90分
社員の本音を探るという主旨があるようで、名前は公表しないとの事。しかしながら、グループ内では伝わるのでやはり本音は言えませんよね?
なので、こちらに言えなかった本音というモノを公開したいと思います。
社員の本音を探りたいならもっといい方法があると思うのですが、企業というのは間違った方向に進みやすいです。社員のためにこういったことをやっているという事実を、アピールする事だけを目的としているからですね。ただのアピールに付き合わされる身にもなって欲しいです。
では早速、内容に入りたいと思います。
ミスが許されない雰囲気がある
先ずこの課題を見たときに思ったのが、「ミスは基本ダメでしょ!」ということです。どういう意味なのでしょうかね?社歴の浅い人たちからの願いでしょうか?「ミスを許せよ!」と言いたいのでしょうかね? この課題を出すという事は、会社としてミスを許そうという方針なのですかね?わからないことだらけです。
ディスカッション中に司会の社員に聞いても、「わからない」との事。
本来であればこの時点で、ディスカッションは終了です。何について議論するかを司会すらわかっていないのですから。但し、90分の議論時間があるので終わるわけにはいきません。社員7名の90分が無駄となるのです。「違う仕事が出来たのに、、、」「こんなくだらないディスカッションに割く時間ないんだけど、、、」などが終わった後にグループ員に聞いた感想でした。
会社にはもう少しまともなことをして欲しいところです。
自分の部署に当てはめてみよう
ディスカッションは無駄に終わったのですが、これを自分の部署に当てはめて考えてみましょう。そういった雰囲気があるのでしょうか?
私の部署も『ミス』をする社員がかなり多いです。但し、許さないといった雰囲気は見て取れません。
私は基本的にミスはNGだと考えていますが、人間が仕事をしている以上私も含めて『ミス』は付きものとも考えています。
今回のディスカッションの答えとしては、上記のような【人間に『ミス』は付きもの】という考え方を上司が理解しているかどうかだと思っています。
因みにグループでのディスカッション中には皆、本音を言わないのでこの考え方にはたどり着いていません。私も最初から考えていましたが、義理もなければ義務もないので発表を控え、当たり障りのないことを言いました。
余談
こういったことで張り切る人がいますが、滑稽に見えてしまいます。とくにこの手のイベントででしゃばるのは、仕事が出来ない人に多い傾向がありますね。こういった場でしか活躍できないと無意識下で思っているからでしょう。そして仕事が出来ないので、こういったことも上手くこなせません。つまり、滑稽に見えるということです。
人間のミス
少し話が逸れましたが、人間はどれくらいミスをする生き物なのでしょうか?俗に言うヒューマンエラーというものですね。簡単ではありますが、説明しておきます。
健康状態などにも影響されてくる部分ですので、定義としては、

適度な緊張感を持って仕事をしていても『1000回に3回』必ずミスをする。
そのミスに気付かず、流出させてしまうミスも『1000回に3回』
これらを掛け合わせると9/1,000,000となります。この値が、ヒューマンエラーの最小値(限界値)と言われています。つまり確率的に100万回に9回ミスをするのは必然であると言えます。
とは言え、これをクリアすることは、至難の業です。毎日健康であり、適度な緊張感をもって仕事が出来ている人間などいないからです。
まとめ
『ミスを許せ』とか『許されない雰囲気』とかそういう次元の話をするのは、小学生まででいいのです。ミスする側も気を付けて、上司もミスがあるのは必然だと心にとめておくことで職場の雰囲気を改善できるでしょう。
もちろんミスをしてきた社員が生意気であったりすれば、評価を下げられるでしょう。演技でもいつも殊勝さを示した方がお得です。
また、会社のディスカッションなど無意味という事も、最後に言わせていただきたいです。